ふと、ポテトチップスが食べたくなった。
私が小さい頃に比べてコンビニで売っているポテトチップスも高級感があるモノや色々な種類の味が出てきた。
あれもこれもどれも試してみたいが、50歳が見えてきた私の歳にはポテトチップスを一度に何袋も食べる事は難しく、歳を重ねる度に惰性で口にモノを放り込むのは極力避けたいと思う様になった。
しかしポテトチップスを楽しみたいと脳が欲している。
なので自宅でポテトチップスを作る事にした。
自宅でポテトチップスを揚げれば揚げたてのポテチを楽しむ事ができ、その揚げたてのポテチに自分の好きな味をあれもこれも思い付くままに試して楽しむ事が出来る。
では、私の作り方を紹介したいと思う。
ただジャガイモを薄く切って油で揚げるだけで簡単に美味しいポテトチップスが出来る訳ではない。
少しばかり手間がかかる。
材料は、ジャガイモと油、あとは自分の味わいたい調味料やフレーバーを用意する。
塩胡椒、青のり、カレー粉、ガーリックパウダー、魚粉、キムチ、チーズ、チョコレートなどなど。
この他にも、今回は家にあるモノを色々試してみた。
では作り方とウンチクを。
ジャガイモはしっかり洗って芽の部分を取っておく
ジャガイモの芽は自然毒素があるというのは知っているが、どこまでのポイズン感なのか知らなかったので少し調べてみた。
その自然毒素はソラニンやチャコニンという可愛らしい忍者みたいな名前で、体重が50キロの人が0.05g摂取すると頭痛、腹痛、嘔吐、めまいなどの症状が出る可能性があり、0.15〜0.3g摂取すると死ぬ可能性があるそうだ。
芽を取ったジャガイモであれば100gあたりに0.0075gしか毒はないので一度に数十個のジャガイモを爆喰いしない限り大丈夫そうだ。今回は大きめのジャガイモを2個だけだから心配ない。
とにかくジャガイモの芽はしっかり取っておく。
次にジャガイモをスライスする。
私はスライサーで少し厚めの0.5ミリのスライスにした。これは完全に好みと自宅にあるスライサーの精度で変わってくると思う。
スライスしたジャガイモを水にさらす。
変色を防ぐというのもあるが、切ったジャガイモの表面からデンプンがでるからそれを洗い流す為。
このデンプンを洗い流さないで調理すると、熱が加わる事により片栗粉の様にノリ状になってしまいジャガイモ同士がくっついてしまう。
デンプンのついたままポテトチップスを揚げたらジャガイモ同士がくっついて悲惨な状況になるのは容易に想像できるのでデンプンが出なくなるまでしっかり水にさらしておく。
次に、デンプンが取れたらジャガイモの水をしっかりと拭き取る。これが一番手間がかかる。
まずはキッチンペーパーなどで拭き取り、私はドライヤーでしっかりと乾かした。
ここでしっかり水気を取らないとパリッと揚がらない。
出来る事なら暑い日に天日で半日干したい所だがすぐに食べたいのでドライヤーで愛情を込めてジャガイモを乾かした。
あとは、180度程度の油であまり重ならないように揚げる。
ジャガイモの薄さや、一度に揚げる量にもよるが結構早い時間で揚がってしまう。
一度揚げてみてパリッとカリッと仕上がっていたら問題ないが、カリッと仕上がってなければ乾かし方が足りないかと思う。
ちなみにジャガイモの種類を変えると揚がり方が違うという話もあるが、男爵やメイクイーンや新じゃがを試してみたが私にはそこまで大きな違いは見られなかった。
市販のポテトチップスに使っているジャガイモは加工用のジャガイモで「トヨシロ」と呼ばれ、たくさん収穫できることから「豊(トヨ)」、肉色が白く料理しても黒くならないことから「白(シロ)」を合わせて名付けられた品種らしいがスーパーでは見当たらなかったので試さなかった。
この「トヨシロ」は糖度が低い為に男爵などよりは味は落ちると言われているがポテトチップスやフライドポテトなどにはすこぶる向いているそうだ。いつか比べてみたい。
揚げたポテチの無駄な油を落として完成。
ビールと一緒に楽しみたいと思う。
昼間からビールと揚げたてのポテトチップスを食べると罪悪感と私服感の中でまどろむ事が出来る。
そして、揚げたてのポテトチップスに今回試したい味をのせていく。
青のりをかけたり
スライスチーズをバーナーで炙ってみたり
溶かしたチョコレートをかけてみたり。
一枚ずつポテチに味をつけてビールをあおりながら食べるポテチは最高だ。
語彙力を失わせる力がある。
いや、自宅で作るポテチは想像以上に楽しめた。
そんな様子を最近、長男(26歳)が撮影して編集をしてくれている。
チャンネル登録してもらえると更にやる気が出そうなので「kaaike lab」もしくは「かあい家研究室 」で検索して貰えると嬉しく思います。
ではでは。