かあいがもん「お父さんの日記」

早いもので長男は29歳、次男は21歳になりました。

45歳で初めて金髪。感想と変化そして息子の反応。

45歳で金髪にする事になった。

 

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私は今まで髪を茶色に染めた事はあるけれど金髪にはした事が無い。つまり生まれて初めての金髪だ

 

45歳での金髪には数々の不安がある。

 

色を抜くのに何時間かかるのだろうか、ブリーチは頭皮が痛く無いのだろうか、45歳の頭皮には影響が無いのだろうか、髪の毛はボロボロにならないだろうか、毛根が弱ってハゲたりしないだろうか、遅すぎる金髪デビューで痛々しく見えないだろうか、そもそも似合うのだろうか、息子達の反応はどうだろうか。などなど。

 

ちなみ金髪にする理由

 

 

「金髪にしてもらえませんか」

 

と、いわれたから。

 

ご存知ない方も多いだろうから説明させてもらうと、私は35年ほど俳優の仕事をしている。2時間のサスペンスドラマで殺したり殺されたりする事が多い知る人ぞ知る地味な俳優なので興味のある方はウキペディアで調べてみて欲しい。

 

コロナで仕事が無くなり数ヶ月。自分の未来が見えず転職頭の中でよぎり始めた時にドラマのオファーが来た。

 

そして、その役は金髪であって欲しいとのことだった。

 

え?何故に金髪?何故に45歳になった私に金髪を求めるのか?

 

しかし、このご時世にウダウダと言ってられない。いや、ご時世とか関係ない。どんなオファーでも全力で取り組んできたからこそ35年も俳優を続けてこれたのだと思う。今回も全力で金髪になる。役を演じるという事は時として自分の価値観は必要ない。

 

と、いう事ですぐに美容院に向かった。

 

ちなみに美容院に行く前の黒髪の姿はこんな感じだ。

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コロナでの自粛によって数ヶ月家に引きこもっていたからだろうか、髪の毛の白髪も増え以前より若さや覇気がなくなってきた。

 

この時点で私の金髪の姿を想像しても似合う気がしない、、。

 

 

とりあえず行きつけの美容院に行き、私は監督さんから渡された「監督の求める金髪の人のイメージの写真(インターネットにあった画像)」を美容師さんに見せた。すると

 

「え?この方、ウチの美容院に来ているお客様ですよ」

 

との事だった。なんたる偶然だろう。いや偶然にも程がある。

 

日本にはヘアサロンが247,000店舗もあってコンビニの4倍とも言われているのに、監督のイメージする金髪の人と同じ美容院に通っていたなんて。

 

もう、私は金髪になる運命だったのだろう。そういうレベルの偶然だ。導かれているのか、運命の悪戯か、前世は金髪だったのかもしれない。

 

どちらにしても何かしらの運命を感じる。早速金髪にしてもらおう。

 

まずは髪の色を抜くブリーチを塗っていく。

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ちなみに、事前に美容院を予約する時に「5時間以上かかります」と言われた。

 

その人の髪の毛の質で色を抜くブリーチの回数が変わってくるそうだ。

 

監督から求められた金髪は、限りなく白に近い銀髪の様だったので美容師さんの理想としては最低でも5回はブリーチをしたいという事だった。

 

まずは、1回目のブリーチが終わり髪の毛を流して乾かした。

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一回のブリーチでここまで色が抜けるとはビックリだ。始めのブリーチを塗ってから20分ぐらい置いただけでこの色になるという事はとても強い薬品なのだろう。しかし、頭皮への痛みは微塵も感じなかった。

 

私の頭皮はすぐに赤くなってかぶれてしまうので、地肌にブリーチを塗らないようにして貰った。

 

地肌にブリーチを塗らなければ頭皮への心配は無いそうだ。つまり毛根も安全という事だろう。

 

2回目のブリーチを終えると更に色が抜けてきた。

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先程より赤っぽい色味がとれて黄色になってきた。

今なら下っ端のチンピラの役が出来そうな感じだ。

使えない弱そうなチンピラのオッサン。

 

「兄貴ぃぃ、俺、兄貴の為なら何でもするっス」

とか言いながらサクッと裏切るチンピラ。

 

「へへ、すいません兄貴、、、もう兄貴の時代はおわったんスよ」

 

みたいな。金髪に対する完全なる偏見ですみません。

 

3回目のブリーチ後。

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先程より更に赤色が抜けて綺麗な金髪になってきた。

4回目。

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色が綺麗な金髪になるにつれチンピラ感はなくなり少しアーティストっぽい感じにも見えてきた。

キーボードとか弾いてそうな。

 

前後左右にキーボード並べて写真を撮りたい。

 

5回目のブリーチ。

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5回ブリーチをしてるにもかかわらず頭皮への刺激はほとんど感じない。

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かなり色が抜けてきた。

銀髪に近くするにはもう2回ほどブリーチをやりたいところだったのだが美容師さんのストップがかかった。

 

私の髪の毛は相当傷んでいたので、徐々にブリーチで髪の毛が溶け始めていた。なのでこれ以上はブリーチをしない方がよいらしい。

 

ここにプラチナの色を入れてゆく。

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そして出来上がりの色がこちら。

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おぉ、監督のイメージする色になった。

 

そして鏡の中には私の知らない自分が映っていた。

 

自分の姿が心なしかキラキラして見えた。

 

もう、地味だなんて言わせない。いるんだかいないんだかわからないとは言わせない。今日から人生が変わるんじゃないか今日から俺は、、、」みたいな何かがみなぎってくる。

 

いや、すげえ。45歳が髪の色を金髪にするだけでこんなに気分が変わるんだ。

 

ちなみにカラーだけ(カット別)で3万円ほどかかった。

 

美容院を終えて私はすぐにドラマの宣伝用の写真撮影に向かった。

 

45歳の先程のこの姿が

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金髪になり、衣装を着て髪を整えたらこの様になった。

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なんだか顔つきまで変わった気がする。

 

もう、気分はアーティストだ。芸術的要素は私には皆無だが芸術的な事が出来きそうだ。

 

いまなら、作曲とか出来るんじゃないかと思う。

 

もうお腹いっぱいだと思うが、45歳の渾身の私のキメ顔を見てほしい。

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ちなみに11月9日からWOWOWでスタートする

「殺意の道程」というドラマにこの雰囲気で出演する。

 

きっと自信に満ち溢れているお芝居をしている事だろう。

 

家に帰ると次男が私の金髪を見てビックリした顔で固まっていた。

 

次男も見違える程イケているのだろう。私が

 

「どうだい?似合うだろ?」

 

とキメ顔で聞くと

 

「、、、、いや、違和感しかない」

 

との事だった。

 

18歳の思春期だからだろうか、いきなり父親が金髪になって帰ってきたら受け入れるのが難しいのだろう、それは当然の反応だ。

 

せっかくだから動画も長男に撮影してもらった。

良かったら見てほしい。

 

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