最近読んだ本の中でとても興味深い物があった。
「反省させると犯罪者になります」
という岡本茂樹さんの本。
んなバカな、悪い事したら反省させなきゃ、暴力とか人に振ったらブン殴ってでも反省させなきゃダメだべ。とツッコミつつ読んだら、この本で言う反省と、自分の考えてる反省は本当にかけ離れていた。
著者は実際に重犯罪の個人面談や更生プログラムに携わっており、更新の難しさや、犯罪者に反省を求めると謝罪文や反省の言葉は上手くなっても本当の意味での反省には難しく、逆に反省を求めない個人面談や授業を進めるうちに本当の意味での反省をもたらすということが書いてあった。
そして普通の人がどの様にして犯罪者なったか家庭環境も深く掘り下げた事も書いており、その中には、今の子供の教育に対する疑問なども書かれている。
確かに、子供が悪い事をした時に「謝りなさい」「反省しなさい」と、厳しく言っても、なんと無くやってしまった子供や、自分は悪くないと思っている子供は、その場しのぎの謝罪や反省したフリをしてしまうだろうし。いや、もしかしたら子供だけ限ったことではなく、大人になっても心の中では本当の反省や謝罪をすることは難しいだろう。謝らせたり反省させる事に重きを置いて、何故その様な事をやってしまったのか、心の奥底にある本質に目を向けない事は、結局同じ様な事を繰り返してしまうか、歪んだ形で後々に出てきてしまうのかもしれない。
わたくしみたいな親でも、子供達は反省しなきゃならない様な事はあまりやら無いのだけど、、、、いや、親が気が付かないだけで周りからしたら沢山あるのかな、、、まぁ、それは置いといて、、、親の問題解決の方法が暴力や力任せだったりすると子供もそうなるだろうし、親が相手の気持ちを理解しようとしない人だと子供もそうなってしまうだろうから、もし子供が何かしら問題起こしたら親である自分が原因なんだろうけど。
そうなったら、どの様に子供と向き合うか、この著者考え方は自分の親としてのあり方を真剣に考えさせられた。
なんか真面目な事をダラダラ書いてしまった。
ハンセイハシマセンヨ
- 作者: 岡本茂樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/05/17
- メディア: 単行本
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