突然ですが、家をリフォームしました
今現在わたくしが住んでいる家ではなく、わたくしが生まれた時に数年間住んでいた家を。
ちなみに番組とか、何かの企画ではありません。
その家は母親が所有している埼玉の川口市にある築50年の小さな一軒家で、ここ数年間古くなり過ぎて借り手がおらず空き家になっておりました。
世間では空き家問題も増えて来ていますし、このままにして近所に迷惑をかけてしまう事を母親はとってもとっても悩んでおりました。
「お父さん(わたくしの父親)が初めて買ってくれた家で思い出もあるからなるべく売りたくはないの、誰かに借りてもらいたいのどけど今の状態では住める状態ではないし、かと言ってリフォームにそんなにお金をかけたくないから何とかして頂戴」と、言う事でした。
母親の無茶な気持ちを要約すると
「私が死んだらあなたの物になるかもしれないのだから、お金を出し合って何とかしましょう」
と言う解釈で間違いありませんでした。
と、いうわけで、自分もその家を覚えていないので早速見に行ってみますと、こんな感じでした。
41年前、ここに住んでいたのですね。
築50年って、、、年期を感じますわ。
建坪は10坪弱といったところでしょうか。
懐かしさが微塵も込み上げて来ないので、中も見てみましょう。
生まれた時、この部屋で寝ていたのですね、、、。
まぁ40年以上前の生まれた時の事など覚えている訳ないですがね。
ほぼ懐かしさは感じることはできませんでした。
が、自分は豪邸に生まれたと今まで信じていたので、少しばかり自分の記憶もリフォームする必要があると感じました。
さて、話は家のリフォームに戻しまして。
流石に長く空き家にしてるとかなり劣化もあり、雨漏りだったり、床も抜けてたり家も傾いていたりと、ちょっとやそっとのリフォームではいかなそうです。
インターネットでリフォームについて調べましたら安くてこだわらなければ坪単価20万円から、それなりにこだわっていくと坪単価80万ぐらいが一般的だと書いてありました。
つまり、リフォームしようとしてる家が約10坪として、二階建てだから坪数は20坪になり、安くて400万円から、ガンガンこだわって1600万円ぐらいになると言う事なのでしょうかね。
母よ、リフォームしないでとっとと売ってくれ。
と、頭の中を一瞬よぎりましたが、そうは言っても家族の思い出の家ですからリフォームするしかないでしょう。
そもそもここまで劣化している家をリフォームして、どこまで有効利用出来るのか?
リフォームの知識がないわたくしがいくら考えても仕方ないので、リフォーム屋さんに相談しようと考えました。
しかし、リフォーム屋さんてインターネット見てても、いったいどこに頼めばいいんだ?と、そんなこんなでしばらく悩んでおりましたら偶然の出会いがありました。
今住んでいる家の下が店舗なのですが、その店舗の内装にリフォーム屋さんが来て工事してたのです。
なんたるタイミングの良さでしょうね、きっと日頃の行いが良かったんですかね。グフフ。
で、そのリフォームを仕切っていた、30代ぐらいの爽やかなリフォーム業者さんがいたので挨拶がてら相談してみましたら
「うーん、そうですねぇ、築50年ですから家を見てみないと何とも言えませんけど、10坪で二階建てとなると安くても600からな700万ぐらいですかね、築70年の家をリフォームした経験があるので多分大丈夫かと思いますよ、良かったら家を見て見積して来ましょうか?」
と、言うことで見積をお願いしましたら数日後、見積書を3パターン持ってきてくれました。
パターン①
家の中の床、壁、キッチン、お風呂、トイレなどを全て新しいモノに取り替え、屋根は雨漏りを直して、外壁は塗装をする。賃貸に出せるであろうとにかく価格を抑えた最低限のリフォーム。
600万〜700万(税別)
「必要最低限ですが築50年なので、おそらく補強など予期せぬ事が出てくる可能性がありますので、これぐらいの幅は考えて下さい」との事でした。
パターン②
①同様に中は全て新しくして、トイレ、キッチンの場所など間取りを広く取って現代風にチェンジ。
屋根も取り替え、外壁もトタンをはがして「サイディング」を貼り、外も中もほぼほぼ新築にするフルリフォーム
900万〜(税別)
「最低限に価格を抑える為、材料のランクは下ですが、今のモノは安くても質が良いので長持ちしますし見た目も良く、選べる幅もあるので問題ないと思います、キッチンだけは良いものにしたい等の変更がありましたらサイズが合えば可能ですし、少しぐらいランクを変更しても材料の原価だけなので大幅には変わらないと思います」との事でした。
パターン③
リフォーム屋さん自ら「自分が住んでみたいと思える家」という面白い提案。②同様フルリフォームに加え、一階部分を半分ガレージにして、バイクなど趣味に勤しめるスペースを設け、リビングからそれを眺める事が出来るようにする。
1000万〜(税別)
「もし、賃貸に出されるのであれは、普通な物件ではなく少し変わった物件の方が賃料も高くなり、これから需要もあるのではないか、と思いまして提案させて頂きました。個人的には自分が住みたいと思うものです、家族というより1〜2人暮らし用です」
一階はザックリ書くとこんな感じとの事。
と、いう感じで3パターン提案して頂きました。
で、うちの母もわたくしも③で即決。
えっ何故?と思われるかもしれませんが、うちの母親もわたくしも「面白そう、楽しそう」にすこぶる弱いのです。
賃貸に出しても明らかに10年以内の回収の見込みが難しい金額なのですが、10坪の二階建てが「どんな事になるか面白そうだ」となって即決でした。
いや、お金を出し合うにしても自分達にとっては結構大金なんですが、そうは言っても家族の思い出の家ですから楽しくありたいのです。
更に言えば、優先順位として一番は、母親の悩みを解決する事ですからね。
長くなりそうなので、結果どうなったかと言いますと、こちらの築50年の二階建てを
この様にリフォームして頂きました
玄関横のガレージを開けると
バイクが趣味な方は、キッチンからずっと眺めていられるんですな。作品を作る様な作業をする人にも最高ですな。
中はこの様にリフォームしてもらいました。
いやぁ、築50年の家をフルリフォームって想像以上ですな。
自分が趣味に没頭する家として使いたくなりました。
で、今現在、誰が住んでいるかと言いますと
これを提案してくれたリフォーム屋さんが住んでおります。
リフォーム屋さんから「これ、すぐに賃貸に出されるんですか」と聞かれたので「はい、良かったら借りられますかwww?」と冗談で言いましたら
「いいんですか!?是非!」
と、なりました。(´⊙ω⊙`)
本当に「自分の住みたい家」を提案してくれていたんですねぇ、リフォームも本当に丁寧でしたし素敵な方です。
母親の悩みも解決しましたし、めでたしめでたし。
あれ、そういえば、、、家賃収入は母親だぞ、、、めでたいのか?