先日の夕方次男と散歩に出かけた。
まだまだクリスマスには時間があるのに、次男がいきなりサンタの話をしてきた。
「ねぇパパ、今年はサンタさんに自転車かマニアックなマンガをお願いしようと思っているんだけど、どう思う。って言うか、サンタさんはパパ?」
と、いきなりストレートなご質問。
マニアックなマンガというのも気になったが、サンタがパパ、とはついにこの時が来たかと思いながらも、わたくしはうろたえる事なく
「何故そう思うのかい?」
と、聞くと、次男はまるで推理をするかのような顔つきで
「まず、サンタさんはどうやって僕の部屋に入って来るのかということなんだけど、うちにはエントツは無いし、仮に窓から入っても知らない人が家に勝手に入って来たら不法侵入でしょ、っていうか、もし夜中に起きてまったく知らないおじさんヒゲのおじさんがいたらビックリだし、多分家族の中の誰かだと思うんだよね。昔、僕がオモチャ屋さんであのおもちゃ欲しいからサンタさんに頼むって言った時、それは高すぎるって、パパが却下したし」
と、いう感じでつらつらとわたくしに言っくるので
「夢がないなぁ、サンタさんはきっと魔法が使えるんだよ。多分、魔法があるから家に入らなくてもプレゼントを枕元に置けるんだと思うよ、父さんが却下したのはサンタさんも沢山の子供達にまんべんなくプレゼントを渡したいだろうから高すぎるモノは困ると思ったんだよ、まぁ、仮に父さんがサンタだったとしよう、父さんなら間違いなくオモチャではなく勉強道具を贈るけどねぇ、それでも父さんがサンタと言いたいかい?」
という感じで返すと、次男は複雑な顔で
「じゃあサンタさんに自転車かマンガを頼む」
と言い、スタスタと先に歩いて行った。
おそらくわたくしがサンタさんになるのも今年が最後かな。
そういえば自分がサンタを信じてたのはいつぐらい迄だったかなぁ。
うちの父親は明治生まれの人だったからかサンタという概念が無かったような気がする。
わたくしが次男ぐらいの時、父親は80歳ぐらいだからリアルにおじいちゃんだし、神出鬼没だったし、オモチャ屋さんだったからわたくしにとってはいつでもサンタさんみたいだっなぁ。