かあいがもん「お父さんの日記」

早いもので長男は29歳、次男は21歳になりました。

父として考えなければならない時が来たようだ

もう2月中旬なんですな。

 

 

年も明けてしばらくたったのだけど、気分新たにという感じでもなく、いつもの様にほのぼのと一日が過ぎて行く今日この頃。

 

 

22歳の長男は最近は以前に増して家に帰ってくる事は少なくなったが、たまに顔を合わせた時に話すと「色々と今後の人生について考えてるんだよね」と、その時々に考えてる事を話してくれる。

 

高校を卒業してから大学には行かないで役者を目指す選択をした長男は、周りの友達もそろそろ就職につき始める頃だというのもあってか少し焦って来ているそうだ。

 

「色々やってみたいけど、頭で考え過ぎちゃって一歩踏み出せないんだよねぇ」と、ケラケラと笑ってわたくしに話してくれるのだが、確かに少し前まで、バイトの日はバイトの時間ギリギリまで寝ていたり休日はゲームに勤しんでいたりと、わたくしから見てても、役者になりたいのか、いったい何を目指してるのかわからなくなる事も少なくなかった。

 

 

しかし、最近ではバイトがない日も朝早起きして出掛けていたり、ジムに通って身体を鍛え始めたり英語を勉強したりと、ようやく一歩進もうとしてるのか、行動が少しづつ変わってきてる様にも見える。

 

 

わたくしは思うのですが、 役者になるのは誰でも出来ると思うのです。資格とか無いですし「俺、役者やってます」って言い切ってしまえば役者さんだと思いますし、役者さんの定義は何なんですかね、長い目で見たら最低限の技術は必要だと思いますが、お芝居の出来る出来ないは少しばかり有名になるにあたっては昨今は関係なくなってる様にも思えますし、出演料を頂いて演じさせて貰っている以上は俳優さん、もしくは役者さんになるのですかね。難しいな。

 

 

きっと長男は役者になろうと思って役者を目指してみたものの、役者になる事と役者で生活して行ける様になるのは違う次元だと感じる所に来たのでしょうかね、色々と考えている様子です。

 

 

宝くじ当たる様な確率で有名になって、そのブームが過ぎオワコンと言われる様になってドン底までいって、そこから役者としてまた輝いたら本物なんだろうなぁ、と、わたくしの中では思っております。

 

と、なると、わたくしは未だ偽物です。グハッ!

 

 

「偽物の方が圧倒的に価値がある、そこに本物になろうと思う意思があるだけ偽物の方が本物より本物だ」と、西尾維新さんの偽物語の中で素敵なセリフがあったなぁ。

 

 それはそれで置いておきまして、父さんは遠くからドキドキしながら長男の行く末を見守りたいと思います。

 

 

一方、中学三年生の次男

 

 

 

こちらが大変な事になってるんですわ。

 

 

あまり大きな声では言えませんが

 

 

 

次男が高校に進学しない事がほぼ決定しました。

 

 

 

もう、ここに至るまで次男沢山の話し合いを重ねて来ましたが話すと長くなるので、かいつまんで話ますと、高校には行かないで働きたいという次男とこんな感じのやりとりがありました。

 

 

「高校に行ってない父さんが言うのもなんだけど、ママも周りの人もせめて高校ぐらいは行きなさいと君の事を思って言ってくれてるから、その気持ちを汲んで一応、高校に入学するぐらいはしてみても良いと思うんだけど、入学してどうしてもどうしても合わないならそれはそれで仕方ないし、、、」

 

 

次男「え?それは途中でやめるって事?そんな勿体無い事出来ないよ、父さんが一生懸命稼いだお金をドブに捨てる様な事

 

 

「いやいや、そんな泣けてくる様な事言わないでよ、ドブに捨てないように学問に励んでみてもよいのよ、良かれと思って父さん君の学費をコツコツ積み立てて来たのだから、まぁ、お金の事は良いとして、やっぱり高校に行くと行かないでは、後々の就職に影響する事もあるかもしれないし後悔するかもよ」

 

 

次男「いや、後悔するのは自分の問題だし、働き始めて高校が必要だと思ったら通信高校とか父さんの兄さんみたいに大検を取るから」

 

 

 

「うん、まぁ、それも良いと思うんだけど、父さんの兄さんは父さんと違って頭の出来が違うからねぇ、あと、あれだよ、高校生活でしか味わえない経験とか友達も出来るかもしれないよ」

 

 

次男「それは、逆に高校に行かないで働く事でしか味わえない経験とかもあるじゃん、それに友達は今で充分

 

 

「父さんみたいな屁理屈言わないの。あれなんだよ、ほら、父さん一応テレビとか出させてもらってるし、世間体とかあるわけよ、こんなご時世だし父さん少しばかり世間を気にしたい訳だよ」

 

 

それを聞いた次男はチラリとわたくしの顔をみて優しくこう言いました。

 

 

「大丈夫だよ、父さんは世間を気にしてるかもしれないけど、世間は父さんを気にしてないから

 

 

グハッ

 

 

といった感じの話になりました。

 

 

 

そんなこんなで結論として思うのは、息子が問題ではなく父親が問題だなと。

 

 

もうね、学校や勉強の事に関しては、頭が小学生で止まってるわたくしの様な父親が何を言っても説得力がなさ過ぎるんです。

 

 

 

自分はたまたま学校に行かないでも今まで困る事なく成り立って来ただけで、そうそう簡単には同じようには行かないと思っておりますが、ちゃらんぽらんに生きてる父親を見てると、人生チョロいって、思ってしまってるのかもしれません。

 

  わたくしとしては、勉強は必要になったらすれば良いし、自分の意思がはっきりとあって高校に行きたくないならそれはそれで良いと思っています。

 

 

が、それは自分の人生だけで経験した偏った考え方ですし、後々「やっぱ生まれて来る親を間違えたわ」と思われないように、そろそろ父親として真剣に考えなければならない時が来たようです。

 

 

と、言う訳で

 

 

 

わたくし今年は大検(今は高卒認定)を受けようと思います。

 

 

もし高卒認定が受かって高卒の資格がもらえたとしたら逆に「なんだ、後からでも高卒になれるなら高校に行かなくて良いじゃん」と次男は言い兼ねないのですが、せめて、せめて父さんは勉強は嫌いだけどやれば出来るんだ、やってないのは出来ないと同じ事だ、やっぱり高校卒業の資格ぐらい持っておかなきゃ」と、親として胸を張って言えるよう頑張りたいと思います。

 

 

さて、何から始めよう。

 

 

出来るのか、、、、今のわたくしの頭で。