かあいがもん「お父さんの日記」

早いもので長男は29歳、次男は21歳になりました。

帰り道

「いいかい、今日は食事会で多分帰りがおそくなる。もしどうしても一緒に付いて行きたいのなら、帰る時寝てしまっても起こしたら自分で歩くと約束できるかい?」

と、わたくしが次男に問いかけると 「大丈夫、絶っ対、大丈夫」 と、明らかにその場しのぎの深妙な顔をして小刻みに顔を縦に振る。

その横で長男がジト目で 「間違いなく寝たら起きないし」 と言うと 「起きるもん!お兄ちゃんうるさい」 と、次男と長男のプチバトルがはじまる。

最近夜、わたくしが仕事ではないお出かけになると決まって「一緒に行きたい」と次男は言い出す。 まぁ、親以外の大人と会話する機会があるのは自分としては良いと思うし、 家で息子達に留守番してもらうよりはと思ってなるべく連れて行きたいと考えているのだけれど、一番の問題は、夜遅くなってしまうと早寝早起きの次男は爆睡してしまう。

最近すくすく育った次男はかなり重くなったし、爆睡している人間は更に重い。

場所によってはずっとおんぶして帰るのも困難な時もあり、荷物が多いとそりゃもう大変。

だから約束をしてもらうのだけれど、この約束を守らなくても爆睡してしまえば、もしくは爆睡したフリをすればこの父さんは家までなんとかして連れて帰ってくれる、と次男は確信している。

まぁそうなんだけど。

この日も、次男が眠りに落ちそうになったら帰ろうと思って気をつけていたにもかかわらず目を離した隙に爆睡

もうこれが不思議な位早く、楽しそうにしていたかと思うと寝ている。

 

帰り道、わたくしの荷物をたくさん持った長男がおんぶされた次男を厳しい顔で見ながら

「ほら、やっぱり起きない

と言うので

君も小さい頃は同じだったよ

と返すと、おんぶしていた次男が小刻みに震えた