かあいがもん「お父さんの日記」

早いもので長男は29歳、次男は21歳になりました。

わかってはいるが

「くっくっくっ、一つ残らず駆逐してやるぅ」

次男が不敵な笑みを浮かべながら携帯のゲームをやっていた。

駆逐って、ちょいと残酷な響きだし一体何を駆逐してるのかと思い携帯を覗き込んだら、わたくしもハマっているキャンディを揃えて消していくパズルゲームだった。

「オイオイ、駆逐ってキャンディを消す時にわざわざ使わなくてともよいだろうに、って、言うか使い方が微妙に違う気がするんだけど、駆逐の意味わかってる?」

と、わたくしが聞くと次男は口をとがらせながら

「敵とかに使うんでしょ、知ってるよぅ、アニメのセリフで、好きなセリフだったから使っただけだよぅ」

アニメで好きなセリフって、、、なぜ故にそのセリフのチョイスなんだろうかは置いておいて、やはり子供は親に似てしまうものなんだろうか。

確かに自分もアニメが大好きで、好きなセリフがあると、ついつい真似して使ってしまう。 しかも、大人として痛いぐらいアニメのキャラになりきって。

小学生の頃、テレビでやっていたアニメのキャラを真似する事は男子はよくある事だと思っていたけど、昔はヒーロー側のセリフだった気がするし、この悪役的な真似するのは最近の流行りなのか、はたまた仕事で父さんが悪い人の役が多いからなんだろうか。ここは父親として、言葉の大切さを注意するべきなんだろうか。

と、いろいろ考えていましたら次男が

「パパも一緒にやろうよ」

と、父さんの大好きな屈託の無い笑顔をするので

「くっくっく、一つ残らず駆逐してやる」

と、わたくしも一緒に乗っかってやって楽しんでしまいましたら、部屋に入って来た長男が苦笑いでわたくし達を見ておりました。

とりあえず、どんなアニメか見てみなきゃだわ。